秩父鉄道のSLパレオエクスプレス「旧型客車」で運行 25年ぶり、JRから借り入れ



秩父鉄道は3月7日、SL列車「SLパレオエクスプレス」で使用する客車を4月の計4日に限り「旧型客車」に変えて運行すると発表した。牽引機のC58形蒸気機関車363号機が製造から80年を迎えたことを記念する企画。

旧型客車で運行されていたころの「SLパレオエクスプレス」。【画像:秩父鉄道】

旧型客車で運行するのは4月13・14・20・21日。C58 363がラウンジカー1両を含む旧型客車4両を牽引する。旧型客車はJR東日本が保有している車両を借りる。ラウンジカーではグッズや飲食物などを販売する。

乗車には乗車区間分の普通乗車券のほか、指定席券が必要。運行日の1カ月前から秩父鉄道ウェブサイトで受け付ける。発売額は1000円だが駅窓口での購入は1100円になる。

ここでいう旧型客車とは、1958年に製造された20系より前に製造された国鉄客車のこと。車両によっては座席や車内の壁に木材が使われており、いまではレトロな内装が特徴だ。今回の企画で使用する旧型客車は1938年から1954年に製造されたもので、JR東日本ぐんま車両センターに所属。現在は通常、JR東日本のSL列車などで運用されている。

JR東日本が保有する旧型客車(手前がスハフ32形)。【画像:秩父鉄道】
スハフ32形の車内。【画像:秩父鉄道】
ラウンジカーでは車内販売が行われる。【画像:秩父鉄道】

「SLパレオエクスプレス」は1988年の運行開始から1999年まで旧型客車を使用。JR東日本から今回借り入れる4両のうちスハフ32形2357号車が「SLパレオエクスプレス」で使われていた。2000年からは12系客車に交代しており、旧型客車での運行は25年ぶりになる。

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