JR東日本は3月3日、福島駅で東北新幹線と奥羽本線(山形新幹線)を接続する線路(アプローチ線)の改良工事に着手すると発表した。アプローチ線を増やしてトラブル発生時の復旧時間の短縮を図る。
アプローチ線は現在、福島駅の下り線から延びて山形新幹線の線路に接続する1本だけ。山形新幹線の下り列車だけでなく、上り列車も福島駅の下り線を使用している。
そのため、山形新幹線の上り「つばさ」は福島駅の発車後に下り線から上り線に移動。この列車が上り線に移動しているあいだは、東北・山形新幹線の下り列車が福島駅に入れない状態になる。また、「つばさ」を併結する東北新幹線の上り「やまびこ」も、福島駅の手前で上り線から下り線に移るため、上り列車が移動中は東北新幹線の下り列車が福島駅を発車できない状態になる。
JR東日本は、山形新幹線の線路から東北新幹線の上り線に入るアプローチ線を新たに建設することを計画。これにより上下の列車がそれぞれ支障しないようになり、上下の「つばさ」が同時に発着することも可能になる。
新しいアプローチ線は高架区間が540m、地平区間が760m。2026年度末の使用開始を予定している。