水郡線・常陸大宮駅「新駅舎」イメージ公開 東西駅舎と自由通路、モチーフは郷土芸能



茨城県の常陸大宮市は11月2日、水郡線・常陸大宮駅の新しい駅舎と東西自由通路のイメージ図を公表した。

常陸大宮駅の新駅舎・東西自由通路のイメージ。【画像:常陸大宮市】

常陸大宮市によると、郷土芸能「西塩子の回り舞台」をモチーフにした大きな屋根を設け、東口駅舎と西口駅舎、自由通路を一体的にデザインした。東口駅舎は周辺の低層住宅と調和したデザイン。西口駅舎は駅西側の河岸段丘に対応して風景と調和したデザインとし、新しく整備される西口駅前広場への眺望を確保する。自由通路は地元産材を利用するという。

東口駅舎のイメージ。【画像:常陸大宮市】
西口駅舎のイメージ。【画像:常陸大宮市】
自由通路から線路の眺望のイメージ。【画像:常陸大宮市】

常陸大宮市とJR東日本の水戸支社は昨年2020年10月、常陸大宮駅の周辺整備に伴う東西自由通路・駅舎建替事業の基本協定と基本設計協定を締結。常陸大宮市はこのほど基本設計が完了したとしてイメージ図を公開した。

現在の常陸大宮駅は相対式ホーム2面2線で、東側の1番線ホームに地上駅舎を設置。1番線ホームと西側の2番線ホームのあいだに構内踏切が設けられている。計画では東口駅舎と西口駅舎、駅の東西を結ぶ自由通路を整備し、構内踏切を廃止する。

このため、東口から2番線ホームを利用する場合は自由通路を通り、新たに設置される西口駅舎の簡易改札を利用。西口から東口を利用する場合も自由通路を通ることになる。

常陸大宮市は今後、駅舎と自由通路、駅前広場の実施設計に入る方針。同市は2023年度の着工、2025年度の完成を目指す。

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