東北本線・本宮駅「新駅舎」2021年12月から使用開始 工事難航で1年半以上の遅れ



JR東日本の仙台支社と東北工事事務所は10月21日、東北本線の本宮駅(福島県本宮市)で整備を進めてきた新駅舎について、12月18日の始発から使用を開始すると発表した。

新しい本宮駅のイメージ。【画像:JR東日本】

新駅舎は鉄骨造2階建ての橋上駅舎で東西自由通路(愛称:東西アクセスロード)を併設。延床面積は約550平方m。駅事務室・待合室・男女トイレのほか、バリアフリー設備としてエレベーター2基とバリアフリートイレを設ける。

整備コンセプトは「東西をつなげる利便性の向上と本宮の豊かな自然を感じる駅」。ガラス面を大きくすることで安達太良山などの地域の風景を取り込む構造とし、自由通路出入口部分の外壁面を後退させることで、圧迫感を感じないように配慮したという。

東西自由通路は新駅舎に先立ち12月17日から使用開始する予定。新駅舎の使用開始後も跨(こ)線橋の撤去工事などが引き続き行われる。

本宮駅の新駅舎は2018年に着工。当初は2020年春頃の使用開始を目指していたが、建設資材の調達に時間がかかったことに加え、弱い地層が確認され地盤の改良工事が必要になったこと、さらに硬い岩石の出現で工事が難航したため、使用開始が1年半以上遅れることになった。

《関連記事》
東北本線・本宮駅の橋上化、さらに1年遅れ 岩石出現などで
神鉄粟生線の三木駅「新駅舎」完成に遅れ、工事費も増加へ