東北本線・本宮駅の橋上化、さらに1年遅れ 岩石出現などで



JR東日本の東北工事事務所と仙台支社は9月30日、東北本線・本宮駅(福島県本宮市)の工事について、東西自由通路と橋上駅舎の使用開始時期を2022年春頃に変更すると発表した。当初の予定よりさらに1年遅れ、2年遅れになる。

本宮駅の橋上駅舎のイメージ。【画像:本宮市】

本宮駅は、福島駅から32.1km東京寄りにある駅。駅舎の橋上化と駅の東西を結ぶ自由通路の整備が計画され、2018年11月に着工した。この時点では2019年春頃の仮駅舎への切替、2020年春頃の営業開始、同年秋頃の工事完了を予定していた。

しかし、全国的な建築需要の高まりで、工事に使う鋼材の調達に時間がかかる見込みに。これに加えて弱い地層が確認され、地盤の強度を確保する改良工事が必要になった。このためJR東日本は2019年11月、東西自由通路・橋上駅舎の使用開始時期を当初より1年遅れの2021年春に変更すると発表していた。

東西自由通路のイメージ。【画像:本宮市】

さらにその後、杭の基礎工事で非常に固い岩石が出現。これに伴い岩石を破壊するための追加工事が必要になった。また、杭の支持層が当初の想定より深かったことから、杭の延長工事も必要になり、使用開始時期をさらに1年遅らせることにしたという。