神鉄粟生線の三木駅「新駅舎」完成に遅れ、工事費も増加へ



三木駅に建設される新駅舎のイメージ。【画像:三木市】

兵庫県の三木市は6月22日、神戸電鉄(神鉄)粟生線・三木駅に整備する新しい駅舎の工事費について、当初より増えて1億9836万円になると発表した。駅舎の完成も遅れる見込み。

三木駅は2018年3月に発生した火災で、1番線(下り)ホーム側の駅舎が焼失。これを受けて新駅舎の建設が計画された。

三木市は2021年度当初予算で駅舎建設工事委託料として1億3000万円を計上。今年2021年5月、神戸電鉄から市の予算額を超える積算結果を受けたことから、工事費は当初の予定より約6800万円増えることになった。

三木市によると、駅舎本体工事の足場や周辺の盛り土の範囲が増えたことや、駅舎の改札口と水路の移設が新たに必要になったことなどで、費用が増加したという。神戸電鉄の負担増加分を除いた三木市の負担額は3960万円の増加で、同市は市議会の6月定例会に補正予算案を提出する。

当初のスケジュールは今年2021年5月に着工して年末には完成の予定だったが、これもずれ込むことになった。三木市は7月から工事に着手し、来年2022年3月の駅舎完成を見込んでいる。駅前広場は2022年6月に完成の見込みだ。

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