南武線・武蔵溝ノ口駅の自由通路「木質化」川崎市がイメージ公表



川崎市は1月15日、JR南武線・武蔵溝ノ口駅の南北自由通路を「木質化」すると発表し、整備後のイメージなどを公表した。通路内を国産木材で装飾する。市制100周年記念のプレ事業で、脱炭素社会の実現に向けた取組の一環。

南武線の武蔵溝ノ口駅。【画像:フォトステーション/写真AC】

木材は埼玉県産のサワラを使用。JR改札正面の窓面を木質化し、通路上には木製のベンチを設置する。また、生田緑地でナラ枯れの被害にあい伐採された木を活用した鉢カバーを製作。窓際に観葉植物を設置する。このほか、窓面には太陽光発電シートも設置する。

工事は2月1日から3月15日にかけて行われる予定。期間中は仮囲いなどで一部通路が狭くなる。

JR武蔵溝ノ口駅改札側から見た南北自由通路の「木質化」のイメージ。【画像:川崎市】

川崎市によると、同市は武蔵溝ノ口駅がある高津区溝口周辺地域を脱炭素モデル地区に指定。ゴミ焼却時の熱を利用した廃棄物発電や電気自動車・燃料電池自動車の普及に向けた取組などを集中的に実施している。木材は伐採前に吸収した二酸化炭素(CO2)を長期に渡って木材内に固定し続けることから、脱炭素社会の実現に貢献するという。

※誤字を修正しました。(2024年1月16日17時23分)

《関連記事》
東急池上線の長原駅「木になるリニューアル」完成 「フードロス」抑えるイベントも
南武線・矢向~武蔵小杉の高架化「8両編成」対応のスペース確保へ