第三セクター「ハピラインふくい」が来年2024年春に経営を引き継ぐ北陸本線(福井県内区間)で構想、計画されている三つの新駅について、今後のスケジュールなどが明らかになった。越前市内に計画されている新駅は2025年春の開業を目指す。
今年2023年6月13日に開かれた、福井県などで構成される協議会で新駅の整備などを含む利用促進策の実施計画が示された。越前市内の新駅は、王子保~武生の越前警察署南交番付近に設置される計画。駅のホームや駅前広場などの基本設計が完了している。
現在の計画では、線路をまたぐ道路の跨線橋を境に王子保寄りの西側に下りホームと駅前広場を整備。上りホームは跨線橋の武生寄り東側に設置する「千鳥状」の配置になる。駅前広場・下りホームと上りホームは構内踏切で結ぶ。
今後は本年度2023年度に詳細設計を行い、北陸本線の経営がハピラインふくいに移ったあとの2024年度には工事に着手する。
新駅の近くには武生商工高校の工業キャンパスがある。別の場所にも同校の商業キャンパスがあるが、現在の工業キャンパス校舎に集約する「ワンキャンパス化」が2025年春に実施される予定。これにあわせて新駅や駅前広場の使用開始を目指す。
福井市内では福井~森田のあいだに新駅を設けることが検討され、2023年3月のハピライン取締役会で近町踏切付近への設置が決まった。今後は福井県・福井県・ハピラインの3者で検討会議を実施し、新駅設置に向けた協議を進める。
鯖江市内の武生~鯖江ではサンドーム福井付近に新駅を設けることが考えられている。実施計画では既設の鯖江駅の東口改札などの整備を優先するとしており、具体化に向けた本格的な検討や協議は当面行われない見込みだ。
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