山形新幹線を走る普通列車「新型車両」導入へ 座席幅拡大やバリアフリー強化など



JR東日本は11月26日、奥羽本線のうちミニ新幹線区間の福島~山形~新庄を走る普通列車(山形線)に新型車両「E723系電車5000番台」を投入すると発表した。車内の快適性向上やバリアフリー化の推進などを図る。

E723系5000番台の外観イメージ。【画像:JR東日本】

モーター付き1両とモーターなし1両の2両編成。車体はステンレス製で片側3ドアを採用する。公表されたイメージによると、先頭部は電気式気動車のGV-E400系に似た形状を採用。カラーリングは山形線で現在運用されている701系電車5500番台と719系電車5000番台のものを踏襲する。

定員は1編成で245人。701系5500番台や719系5000番台に比べ30人ほど減る。車内の座席はロングシートで、JR東日本は座席幅の拡大により快適性を向上するとしている。1席あたりの幅は701系5500番台と719系5000番台のロングシートが430~450mmなのに対し、E723系5000番台は470mmだ。バリアフリー設備として車椅子・ベビーカー利用者向けのフリースペースや、電動車椅子にも対応した洋式トイレを設ける。また、安全対策として車内に防犯カメラと非常通話装置を設置する。

E723系5000番台の車内イメージ。【画像:JR東日本】

車両側面にはカメラを設置。乗務員が運転室から乗降状況を確認できるようにするなどワンマン運転に対応する機器を搭載する。走行装置はVVVFインバーター制御方式を採用。電力消費量の削減を図る。

E723系5000番台は22両(2両11編成)を新造する計画。2026年度の秋ごろから山形線の普通列車として営業運転を開始する予定だ。JR東日本は「この新型車両(E723系5000番台)は、車内の快適性向上、バリアフリー化の推進を図るとともに、客室への防犯カメラ設置等により更なる安全・安定輸送を実現します」としている。

E723系5000番台と現行車両の701系5500番台、719系5000番台の主要諸元。【画像:JR東日本】

山形線は、奥羽本線の線路を狭軌(1067mm)から標準軌(1435mm)に改軌したミニ新幹線区間のうち福島~米沢~山形~新庄を走る普通列車の運行上の名称。この区間では東北新幹線に直通して東京~新庄を結ぶ山形新幹線「つばさ」が標準軌対応の専用車両で運行されているほか、福島~新庄の普通列車も標準軌対応の専用車両として719系5000番台と701系5500番台が運用されている。

標準軌に対応した山形線の719系5000番台。【撮影:草町義和】
山形線の701系5500番台。【撮影:草町義和】

製造初年は719系5000番台が34年前の1991年、701系5500番台が26年前の1999年で、どちらも老朽化が進んでいる。

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