北越急行ほくほく線「長大トンネル」真夜中の見学ツアー 赤倉と鍋立山



ほくほく線(新潟県)を運営する北越急行は6月と7月の計2回、「ナイトタートル ~真夜中のトンネル探検~ 」と題したツアーを実施する。列車が運行されていない真夜中に、ほくほく線のトンネルを歩いて見学する。

ほくほく線の列車と赤倉トンネル(魚沼丘陵寄りの坑口)。【撮影:草町義和】

23時40分、六日町駅から美佐島駅まで列車で移動。旧変電所を見学後、しんざ駅まで約2.2kmを歩く。再び列車に乗ってほくほく大島駅へ。線路内に下りて鍋立山トンネルを約350m見学する。その後、列車に乗って4時40分、六日町駅に戻る。

開催日は6月24日と7月1日。6月24日は「ラクラク宿泊コース」と題し、六日町のホテル宿泊のほか六日町運輸指令区の検修庫での車両見学が付く。7月1日は「弾丸鉄夜コース」と題し、ホテル宿泊や検修庫での車両見学は付かない。いずれのコースも「ナイトタートル限定特注ヘルメット」が付く。

旅行代金は「ラクラク」が2万円で、「弾丸」は1万円。申込みは北越急行ウェブサイトで5月21日まで受け付ける。募集人数は各日25人で応募多数の場合は抽選。

ほくほく線は六日町~犀潟の59.5kmを結ぶ路線。新潟県南部の山岳地帯を直線ルートで貫いており、トンネルが多い。魚沼丘陵~しんざにある全長約10kmの赤倉トンネルは一時期、JR以外の鉄道トンネルでは日本一長かった。

工事が終盤を迎えていた頃の鍋立山トンネル。【画像:六日町】
工事が終盤を迎えていた頃の鍋立山トンネル。【画像:六日町】
工事が終盤を迎えていた頃の鍋立山トンネル。【画像:六日町】

まつだい~ほくほく大島の鍋立山トンネルはそれより少し短い全長約9kmだが、地質が非常に悪く工事が難航。1973年の着工から1995年の完成まで、途中の工事凍結期間を除いても18年ほどかかった。

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