越後線・白山~新潟「新駅」整備費は約17億円 概略設計が完了、駅名どうなる?



新潟市は12月13日、越後線・白山~新潟間の新駅「上所駅(仮称)」について、整備費が約17億円になることを示した。同日開かれた新潟市議会12月定例会の本会議一般質問で、都市政策部の柳田芳広部長が明らかにした。

上所駅の位置。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット】

それによると、JR東日本による概略設計が11月末で完了し、駅の構造が定まるとともに概略の工事数量などが算出された。駅部の整備費は約17億円と算出。駅周辺の施設整備を含む総事業費は今後算定していくという。

上所駅は上所地区に隣接する下所島地区に設けることが構想されている新駅。越後線と交差する道路橋(西跨線橋)の西側が予定地で、隣接駅からの距離は白山駅から約1.6km、新潟駅から約1.5kmになるとみられる。

越後線は全線ほぼ単線だが、信濃川橋りょうの南側から新潟駅までは複線化されており、駅予定地には複線の線路をくぐる地下歩道が設置されている。上所駅は相対式ホーム2面2線の構造で整備することが考えられており、既存の地下歩道を活用してエレベーターも整備する。新潟市は今後、JR東日本と詳細設計の着手に向け協議を進める方針だ。

開業時の正式な駅名について、柳田部長は「市とJRとの調整を踏まえ、全国的に重複する駅名がないかなどを確認のうえ、JRにより決定される。本市としては親しみやすい駅名となるよう、市民や地域の皆様の意見をJRに伝えながら調整を図っていく」とし、駅名を公募するかどうかについてもJRと調整していくとした。

駅名の決定時期については「詳細設計を進めるなかで全体の工程が見えてくる。いまの時点でいつごろか、はっきりお伝えすることはできない」と話した。

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