JR貨物の南福井駅に「E&S方式」10月11日から 時間短縮など図れるシステム



「E&S方式」を導入した南福井駅のイメージ。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット編集部】

JR貨物は9月17日、北陸本線・南福井駅で着発線荷役(E&S方式)の設備を10月11日から一部使用開始すると発表した。コンテナの積み卸しにかかる手間や時間が減り、所要時間の短縮が図られる。

南福井駅は福井駅から1.8km敦賀寄りにある貨物駅。JR貨物によると、E&S方式の総面積は約5万6000平方mで、一部使用開始時はコンテナホーム(約1万1000平方m)・荷役線の1面1線(22両)がE&S方式に対応する。全面使用開始時はコンテナホームが約1万7000平方mで1面2線になるという。全面使用開始時期は明らかにされておらず、JR貨物は改めて案内するとしている。

従来型のコンテナ貨物駅では、列車が発着する線路(着発線)とコンテナの積み卸しを行うコンテナホームが分かれており、コンテナの積み卸しを行うにはコンテナ車の入替作業が必要だ。E&S方式は着発線にコンテナホームを設け、入替作業を行うことなく貨物の積み卸しができ、貨物列車の所要時間短縮や省力化、コスト削減を図れるというメリットがある。

従来型の貨物駅(上)とE&S方式を導入した駅(下)の違い。【画像:JR貨物】

JR貨物の貨物駅でE&S方式を導入したのは全国に30あり、南福井駅が31駅目になる。

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