JR東日本の気仙沼線・大船渡線BRTに3新駅、来春開業へ 専用道の延伸区間にも



気仙沼線BRTの不動の沢駅。バス専用道の気仙沼寄り(奥)に東新城駅が新設される。【撮影:草町義和】

JR東日本の仙台支社と盛岡支社は6月25日、バス高速輸送システム(BRT)の気仙沼線BRT(宮城県)と大船渡線BRT(宮城県・岩手県)に計三つの新駅を設置すると発表した。3駅とも来年2022年春に開業する予定。

気仙沼線BRTは大谷海岸~陸前階上間に「大谷まち(おおやまち)駅」を新設。工事は今年2021年7月頃から着手する予定だ。この区間は陸前階上寄りにバス専用道が設けられているが休止中で、現在は一般道経由で運転。本年度2021年度には専用道の使用を再開するとともに大谷海岸寄りにも専用道を延伸する計画で、大谷まち駅は専用道の延伸区間に設けられる。

気仙沼線BRTの路線図(2022年春~)。大谷海岸~陸前階上間に大谷まち駅、不動の沢~気仙沼間に東新城駅が新設される。【画像:JR東日本】

このほか、気仙沼線BRTの不動の沢~気仙沼間に「東新城(ひがししんじょう)駅」、大船渡線BRTの気仙沼~鹿折唐桑間に「内湾入口(八日町)(ないわんいりぐち・ようかまち)駅」が整備される。いずれも専用道区間に新設される駅で、東新城駅は今年2021年10月頃から工事に着手。内湾入口(八日町)駅は9月頃から工事に着手する予定だ。

東新城駅の予定地付近。【撮影:草町義和】
大船渡線BRTの路線図(2022年春~)。気仙沼~鹿折唐桑間に内湾入口(八日町)駅が新設される。【画像:JR東日本】

気仙沼線BRTと大船渡線BRTは、いずれも2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた鉄道路線(気仙沼線・大船渡線)の代替交通として整備されたBRT。一部を除いて線路敷地を活用したバス専用道を走る。

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