山万ユーカリが丘線「中学生を子供扱い」運賃改定を申請



ユーカリが丘線(千葉県佐倉市)を運営する山万は3月25日、鉄道旅客運賃の上限変更認可を国土交通省の関東運輸局長に申請した。全体の改定率は53.6%。ただし上限額の範囲内で設定する実際の運賃(実施運賃)は値上げ幅を33.1%に抑える。認可された場合、山万は6月中旬に運賃を改定する考え。

ユーカリが丘線の列車。【撮影:鉄道プレスネット】

ユーカリが丘線は全線均一運賃で、現行運賃は普通旅客運賃が200円。山万が今回申請した普通旅客運賃の上限額は300円で現行額より100円高い。子供運賃も現行100円のところ上限額を50円高い150円に引き上げる。

一方、実施運賃は大人260円・子供130円とし、実際の値上げ幅を大人60円・子供30円に抑える。また、中学生は現在大人扱いだが、運賃改定にあわせて子供扱いとみなす。これにより中学生の運賃は現行200円のところ70円値下げの130円になる。山万は中学生の実質値下げについて「子育て世帯の経済的負担を軽減いたします」としている。

定期旅客運賃は1カ月の場合、通勤定期(大人)が上限ベースで4800円値上げの1万2600円。実施運賃ベースでは3120円の値上げになる。通学定期は今回の改定で中学生料金を新する。

山万はこのほか、同社が運行する路線バス「こあらバス」の取り扱いも変更。ユーカリが丘線の運賃が改定によりこあらバスの運賃と同額になることから、すべての定期券でユーカリが丘線・こあらバス全路線が乗車可能になる。

山万の路線バス「こあらバス」。【撮影:鉄道プレスネット】

山万によると、ユーカリが丘線の利用者数(1日あたり)は2019年度が約2100人だったのに対し、2023年度はコロナ禍やテレワークの普及などの影響で約1700人に減少。電気代の上昇による運行コストの増大や、人材確保に伴う経費の増加もあり、「現行の運賃水準では今後の経営健全化を図ることが困難な状況」として運賃の値上げを決めたという。

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