大井川鉄道(静岡県)は1月8日、英国テレビ番組『きかんしゃトーマス』に登場する蒸気機関車などを実物の車両で再現して走らせるイベント「DAY OUT WITH THOMAS」について、今年2026年も実施すると発表した。今回は「トーマス」に加え「パーシー」も走る。

「トーマス」が青いタンク式蒸気機関車に対し、「パーシー」は緑色のタンク式蒸気機関車。2026年はまず「パーシー」を大井川本線の新金谷~家山・川根温泉笹間渡で運行し、その後「トーマス」が運行される予定だ。大井川鉄道は「助け合いながら活躍するトーマスとなかまたちの物語を、本物の蒸気機関車での鉄道旅を通して体感できる内容となります」とアピールしている。
大井川鉄道の「DAY OUT WITH THOMAS」では、C11形蒸気機関車190号機に「トーマス」の意匠を施している。過去にはC11形227号機を「トーマス」のデザインで運行したほか、C56形蒸気機関車44号機も「ジェームス」のデザインで運行していた。
このほか、9600形蒸気機関車の49616号機を「ヒロ」のデザインで装飾。C12形蒸気機関車の208号機が「パーシー」のデザインで装飾されている。これらは静態保存機で自走できない。新たに運行する「パーシー」はC12 208を動態復元するのではなく、現在運用しているC10形蒸気機関車の8号機を使用する。


「パーシー」はボイラー上部に馬の鞍(サドル)のような形状の水タンクを設けたサドルタンクを採用している。これに対しC10形はボイラーの両脇に水タンクを設置したサイドタンクで、「パーシー」とは形状が大きく異なる。大井川鉄道は鉄道プレスネットの取材に対し、「デザインは「(『きかんしゃトーマス』の)権利元と協議しており検討中」と話し、サドルタンクをどう再現するかなど具体的な内容は明らかにしなかった。

『きかんしゃトーマス』の原作絵本『汽車のえほん』では、「パーシー」は第5巻「やっかいな機関車」で初登場。サドルタンク式の水タンクはボイラーの上部だけでなく下部にも回り込むという、現実には存在しないデザインで描かれていた。のちに挿絵作者が交代したのを機に、エイボンサイド社製のサドルタンク式蒸気機関車「CLASS SS」に似たデザインに変更されている。
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