西武鉄道「拝島ライナー」平日朝に上り列車を新設特急による通勤輸送も強化

西武鉄道は12月16日、来年2023年3月18日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。特急列車と座席指定列車では「拝島ライナー」の増発などを行う。

西武新宿線・拝島線の西武新宿～拝島を結ぶ座席指定列車「拝島ライナー」は夕夜間に西武新宿発の下り6本のみ運行されているが、ダイヤ改正にあわせて平日朝に拝島発の上り2本が新設される。

時刻は「2号」が拝島6時28分発→西武新宿7時20分着、「4号」が拝島8時00分発→西武新宿8時52分着。途中、西武立川・武蔵砂川・玉川上水・東大和市・小川・萩山・小平・高田馬場の各駅に停車。高田馬場駅は降車専用駅で、それ以外は乗車専用駅になる。指定券の料金や発売方法などは後日改めて案内する。また、小平駅で夕夜間に下り「拝島ライナー」と接続する列車をすべて本川越行きに変更する。

みなとみらい線の元町・中華街駅から西武秩父駅まで土曜・休日の朝に運行されている座席指定列車「S-TRAIN1号」は時刻を変更。元町・中華街発はいまより45分以上繰り上げて7時46分になる。西武秩父着は50分繰り上げて10時05分。

西武新宿線の西武新宿～本川越を結ぶ特急「小江戸」は平日、西武新宿駅に10時までに到着する上り列車の時刻を変更して混雑時間帯の輸送を強化。上り「拝島ライナー」とともに「快適な出勤をサポート」（西武鉄道）するという。下りは平日朝の8時37分に西武新宿駅を発車する本川越行き「小江戸」を増発する。

池袋～飯能の特急「むさし」と池袋～西武秩父の特急「ちちぶ」も平日、混雑時間帯（池袋着10時まで）の輸送を強化。時刻変更のほか池袋7時32分着の「ちちぶ」を増発する。飯能駅に15時から23時10分頃までに到着する下り特急列車はすべて各駅停車の西武秩父行きに連絡し、飯能駅から先への所要時間を短縮する。

土曜・休日の「むさし」「ちちぶ」は池袋駅を7～10時に発車する下り列車の時刻を変更。池袋発8時台の飯能行き下り「むさし」1本を増発するほか、9時台の飯能行き「むさし」を西武秩父駅まで延長して列車名を「ちちぶ」に変える。これにより「S-TRAIN1号」とともに観光輸送を強化する。また、池袋8時30分発の「ちちぶ7号」と9時30分発の「ちちぶ9号」は横瀬駅で秩父鉄道直通列車の長瀞行きに連絡。「ちちぶ9号」は西武秩父駅でも秩父鉄道直通の三峰口行きに連絡する。

このほか、平日と土曜・休日ともに夜間は特急列車の一部を飯能駅の4番線ホーム発着に変更。一般列車と同じホームで乗り換えできるようにする。