京急電鉄「エアポート急行」が「急行」に 航空機マークも消滅「誤乗車」防ぐ



京急電鉄は11月25日に実施するダイヤ改正で、京急線の列車種別「エアポート急行」を「急行」に変更する。停車駅は変更しない。

京急線のエアポート急行。【画像:ジュンP/写真AC】

エアポート急行は2010年、東京都心方面と横浜方面から羽田空港に直通する列車の種別として登場。列車種別の表示装置では「急行 Express」に航空機のマークを加えて表示している。

しかし、羽田空港「発」のエアポート急行にも航空機マーク付きの種別が表示がされているほか、現在は平日の逗子・葉山9時54分発の神奈川新町行きなど羽田空港を「発着」しないエアポート急行もあり、航空機マーク付き=空港行きではない。とくに日本語を読めない外国人が羽田空港「行き」と誤解して乗ってしまう可能性があった。

京急電鉄の新しい価値共創室(広報担当)は取材に対し「インバウンドが回復しているなか、羽田空港行きと誤認されるようなことがあってはならない」とし、分かりやすくするため「エアポート」を外すことにしたと回答。過去に誤乗車などのトラブル事例があったかどうかについては「(広報側では)そういった話は聞いていない」と話した。

エアポート急行の種別表示は航空機をイメージしたマークが付いている。【画像:京急電鉄】
ダイヤ改正後は航空機マークのない「急行」の表示に変わる。【画像:京急電鉄】

JR東日本の場合、成田空港アクセス列車のうち横須賀線方面から成田空港に向かう快速列車に「エアポート成田」という列車名を付けていたことがある。一方で成田空港から横須賀線方面に向かう快速列車は一部の時刻表を除き列車名がない快速として案内。2018年には成田空港行き「エアポート成田」も列車名がない快速に変更されている。

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