京急の座席指定列車「ウィング号」ダイヤ改正で快特と連結運転 停車してもドア開かず



京急電鉄は10月24日、ダイヤ改正を11月25日に実施すると発表した。座席指定列車「ウィング号」の時刻変更や快特との連結運転、利用状況に応じた増発や運行区間の拡大などを行う。

京急線の座席指定列車「ウィング号」。【画像:京急電鉄】

土曜・休日の「ウィング号」は客のニーズに応えるとして、運行開始時刻を繰り上げる。泉岳寺9時56分発→三崎口11時09分着の「52号」は泉岳寺9時25分発→三崎口10時42分着に変更。2本目「54号」を泉岳寺9時56分発→三崎口11時08分着とする。三崎口11時15分発→泉岳寺12時26分着の「51号」は三崎口10時48分発→泉岳寺12時06分着に変更し、2本目の「53号」を三崎口11時14分発→泉岳寺12時26分着とする。

また、下り「58号」以降は品川発を毎時40分発に等間隔化。上り「55号」以降も三崎口発を毎時08分発に等間隔化する。

平日の「イブニング・ウィング14・16号」は、従来の8両編成での運行から快特の後方に4両を連結して運行する形に変更。運行区間は品川→金沢文庫とし、品川発の時刻は「14号」を20時58分、「16号」を21時19分とする。後方4両はトイレ付きの1000形1890番台電車「Le Ciel(ル・シエル)」を使用。品川駅発車後、ドアは上大岡駅まで開かない。京急電鉄は客のライフスタイルに合わせるとしている。

「イブニング・ウィング14・16号」は快特の後方に1000形1890番台「ル・シエル」4両を連結する形で運行する。【画像:京急電鉄】

このほか、混雑時間隊の利便性向上を目指す。平日の三崎口6時30分発の品川行き列車(金沢文庫から快特)は全区間を特急に変更。新たに神奈川新町・平和島・青物横丁の3駅に停車する。堀ノ内8時10分発の浦賀行き特急は運行区間を拡大して神奈川新町7時33分発→浦賀8時30分着に。羽田空港第1・第2ターミナル7時40分発の京急蒲田行き普通は金沢文庫行きに急行に変更する。

土曜・休日は夜間の23時台に直通列車を増発。羽田空港第1・第2ターミナル駅を23時02分発に発車する品川行き急行と23時17分発の金沢文庫行き特急を増発する。

また、おもに東京都心・横浜方面~羽田空港第1・第2ターミナルを結んでいる列車種別「エアポート急行」を「急行」に変更する。停車駅は変更しない。

《関連記事》
京急電鉄「エアポート急行」が「急行」に 航空機マークも消滅「誤乗車」防ぐ
品川駅「京急線を覆う高層ビル」建設へ ホームの地上化にあわせ