若桜鉄道「昭和」「八頭」「若桜」観光車両3両が最初で最後の連結運転 客乗せず



若桜鉄道(鳥取県)は3月8日、若桜線の観光車両「昭和」「八頭」「若桜」の3両すべてを連結した臨時列車を運転する。

観光車両「若桜」のイメージ。【画像:八頭町】

3両連結運転の臨時列車の時刻は、若桜9時30分発→郡家10時00分着、郡家10時45分発→若桜11時15分着。いずれも客を乗せずに運転する。

若桜鉄道は、因美線の郡家駅(八頭町)から分岐して若桜駅(若桜町)を結ぶ19.2kmの若桜線を運営する第三セクター。1987年の開業時に導入されたWT2500形を改造したWT3000形気動車3両(WT3001・3003・3004)と、2001年にデビューしたWT3300形気動車1両(WT3301)を使用している。

WT3000形は2016年、老朽化に伴う修繕を兼ねて観光車両として改造されることが決定。まず2018年にWT3003を改造した「昭和」がデビューし、2019年にはWT3001を改造した「八頭」の運転が始まった。

最後に残ったWT3004は「若桜」とし、今年2020年3月7日にデビューする予定。3月8日には「若桜」のデビューを記念したイベントが行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止が決定している。

八頭町の若桜鉄道運行対策室は「今後は観光車両を3両連結して運行をすることができなくなりますので、2度とないこの機会に、ぜひ写真や動画の撮影をお楽しみください」と呼びかけている。