北陸鉄道は4月8日、浅野川線に導入される03系電車の第2編成(03-129編成)の営業運転開始に先立ち、同編成の撮影会などを含む特別ツアーを開催すると発表した。同社グループの北鉄航空が実施。北陸鉄道の廃線もたどる。

開催日時は5月8日の10~15時。北鉄金沢駅から浅野川線の列車に乗って内灘駅に向かい、ここで撮影会と車内見学、グッズ販売会を行う。
この撮影会では、東京メトロ日比谷線時代の塗装のまま公開する03系03-129編成と、03系の導入に伴い引退する8000系電車の第8901編成(8901-8911)を撮影できる。03-129編成はツアー終了後、帯の色が「北鉄カラー」のオレンジ色に変更される。
その後、貸切バスに乗って北陸鉄道能登線の跡地をたどる。同線は能登半島西側の羽咋~三明間25.5kmを結んでいた鉄道路線で1972年に廃止された。
旅行代金は8900円。昼食代金や浅野川線のフリー切符を含む。定員は40人で、北鉄航空が電話で受け付けている。
03系は東京メトロ日比谷線で運用されていた03系電車を譲り受けた車両。従来車の8000系の更新を目的としたもので、2023年度までに10両(2両編成5本)を導入する計画だ。昨年2020年12月21日から第1編成の03-139編成の運用が始まった。2本目となる03-129編成の営業運転は5月中旬に開始の予定だ。


一方、従来車の8000系は03-139編成の導入にあわせ第8903編成が引退済み。03-129編成の導入に伴い、第8901編成が5月31日をもって引退する予定だ。
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