JR東日本は上野駅の13番線ホームに映像施設「PLATFORM13」を整備した。1月から一部オープンしており、8月1日から全面的にオープンする。
13番線ホームの壁面に全17面、約240平方mのプロジェクターを設置。高さは約2.4m、全長は鉄道車両5両分の約100mになる。ほかにスピーカー(17台)とピクチャーレール(約100m)、電源設備(9カ所)、柱まわり・壁面間接照明も設置した。放映コンテンツなどの世界観に合わせたカラー演出が可能な色調整機能も備えている。
JR東日本は「映像アート作品やコンテンツムービーなどを圧倒的スケール・臨場感で放映することでホーム全体を使った映像体感空間として、上野駅の集客の起点となる機能を担います」としている。
まず全体オープンの第1弾企画として、漫画『ブルーピリオド』とのタイアップ企画を8月1日から25日まで開催。PLATFORM13でのオリジナル映像の放映などに加え、駅の構内や商業施設を回遊するスタンプラリーなども行う。
秋ごろには「鉄道×アートコンテンツ」を放映。「上野駅の歴史を彩ってきた名列車」とグラフィックデザイン、書道家による列車愛称の書道アートのコラボ企画を実施する。
上野駅は高架ホームと地平ホームの2層に分かれており、13番線ホームは地平ホーム。かつては「北斗星」など上野駅を発着する東北・北海道方面の寝台特急も発着していた。PLATFORM13の全面オープン後も引き続き列車の発着ホームとして使われるが、現在は東海道線に直通する上野東京ラインの運行開始で高架ホーム発着に移った列車が増えたこともあり、13番線を発着する列車が大幅に減少。通常は閑散としている。
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