羽田空港アクセス線「羽田空港新駅」土木工事に着手へ 関東地方整備局



国土交通省の関東地方整備局は9月29日、「令和5年度 東京国際空港空港アクセス鉄道開削部(P3駐車場前)躯体築造工事」を清水建設の土木東京支店と随意契約した。2031年度の開業を目指す羽田空港アクセス線(仮称)のうち、羽田空港内に設けられる羽田空港新駅(仮称)の土木工事を行う。予定価格301億7295万6000円に対し、契約金額は301億7254万9000円。

羽羽田空港内での羽田空港アクセス線と羽田空港新駅の位置。【画像:JR東日本】

この工事は羽田空港のP3駐車場に隣接する道路の地下約24~25mに幅約22m、高さ約21m、長さ約250mの躯体(くたい)を開削工法で建設するもの。羽田空港新駅のホーム(島式1面2線)が含まれる。

関東地方整備局は昨年2022年、施工予定技術者事前協議方式(ECI)で技術協力業務の公募型プロポーザルを実施し、清水建設を特定。今年2023年6月に技術協力業務が終了し、今回の随意契約となった。履行期間は2028年3月17日まで。

羽田空港アクセス線の羽田空港内の平面図と縦断図。【画像:国土交通省】
羽田空港アクセス線の羽田空港内の横断図。【画像:国土交通省】

羽田空港アクセス線は東京都心と羽田空港を結ぶJR東日本の鉄道プロジェクト。まず休止中の東海道本線貨物支線(大汐線)を活用する東山手ルート・田町駅付近~東京貨物ターミナルの約7.4kmと、線路を新設するアクセス新線・東京貨物ターミナル~羽田空港新駅の約5.0kmを整備する計画で、2023年6月に本格着工の起工式が行われた。アクセス新線の建設区間のうち羽田空港内の約2.4kmは関東地方整備局が空港施設として整備する。

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