JR北海道の多目的車「はまなす編成」完成 掘りごたつ式の個室など



JR北海道は7月15日、キハ261系特急型気動車の多目的車(5000番台)の第1編成「はまなす編成」(5両)が完成したと発表した。10月頃からの使用を予定している。

キハ261系5000番台(多目的車)の「はまなす編成」。【画像:JR北海道】

車体はハマナスをイメージしたデザインでまとめられた。1号車はフリースペース車で、イベントなどで使用するフリースペースのほか、地域の特産品などを販売できるカウンター、掘りごたつ式の個室を設置。2~5号車は普通車で、座席を向かい合わせてもテーブルを利用できるようにした。

多目的車は特急「スーパー北斗」や「スーパーとかち」で使われているキハ261系1000番台をベースに計画された車両。通常は特急「宗谷」などの定期列車で使うほか、臨時列車や観光列車でも使えるようにしている。

1号車(フリースペース車)の平面図と設備。【画像:JR北海道】

完成した「はまなす編成」は7月8日、製造元である川崎重工業の兵庫工場(神戸市兵庫区)を出発。機関車に引かれて北陸本線や信越本線、羽越本線、函館本線、室蘭本線などを経由し、7月11日に車両工場が隣接する苗穂駅(札幌市中央区)に到着した。10月頃から使用を開始する予定。

多目的車はラベンダーをイメージしたデザインでまとめた「ラベンダー編成」(5両)も計画されており、こちらは来年2021年4月頃の使用開始を予定だ。

2~5号車の普通車。【画像:JR北海道】