JR東日本・JR北海道・JR東日本物流の3社は4月15日から、東北・北海道新幹線の列車を使った荷物の定期輸送を始める。
新函館北斗駅に持ち込まれた商品を新幹線車両の業務用室内の空きスペースに積み込み、東京駅へ輸送。同駅で取り降ろした商品は東京駅構内や首都圏の店舗などへ輸送して納品する。まず4月15日から鮮魚類の輸送を開始。続いて4月21日から駅弁の輸送を始める。
鮮魚類は年間約250日の頻度で輸送。朝に収穫したイカやホタテ、ホッケ、エビ、ヒラメ、ウニなどを、その日のうちに函館から東京に運んで首都圏の飲食店舗に提供する。初日の4月15日は新函館北斗9時35分発の「はやぶさ18号」と10時53分発の「はやぶさ22号」を使い、120サイズ箱換算で合計60箱を輸送する。
駅弁は北海道キヨスクの弁当工場で製造した「蝦夷ちらし」「鰊みがき弁当」を函館から東京まで運び、東京駅構内の「駅弁屋 祭グランスタ店」で販売する。初日の4月21日は新函館北斗6時39分発の「はやぶさ10号」で80食分を輸送する。ほかにも鮮魚類や農産物を運ぶ臨時的な荷物輸送(スポット輸送)が計画されている。
3社はこれまでも、新幹線で農産物などを運んで首都圏の駅構内店舗で販売する実証実験的なイベントを行っていた。