JR東日本は11月18日、画像解析技術を活用したAIによる人物検知システムを正式導入すると発表した。ワンマン列車で運転士による乗降確認を支援し、安全性の向上を図る。

このシステムは、車両側面のカメラで撮影した映像をAIで解析し、一定のエリア内で人物を検知した場合は運転士に自動的に通知するもの。2026年2月ごろから相模線の茅ヶ崎~橋本で正式に導入し、来年度2026年度中に同線の全編成に導入する予定だ。相模線以外の路線でも、混雑の激しい駅があるワンマン運転線区への拡大を検討する。
JR東日本によると、同社の研究開発センターではワンマン運転時の客の乗降を確認するため、2012年から車両側面のカメラ映像を運転台に表示するシステムの開発を推進。2020年以降、東北本線や水戸線などで使用している。2018年からは車両側面カメラで撮影した画像の活用方法として、人物検知機能の開発を行ってきた。

車両側面カメラの画像を用いて客の接近を検知する場合、カメラから離れた人物は小さく撮影されて検知が難しい。そこで車両前後の二つのカメラ画像を統合して判定することで検知率が低下しない技術を開発。2023年から相模線で実証試験を実施し、AIの機械学習を用いて人物検知機能を習熟させてきた。
その結果、実用化できる段階に達したことから、このほど人物検知システムを実際の営業列車に正式導入することを決めたという。

相模線では2021年、車両側面にカメラを設置するなどワンマン運転に対応した新型のE131系電車500番台がデビュー。2022年3月から全列車がE131系500番台のワンマン運転に変わっていた。
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