JR東日本は11月9日、車両に接近して接触する可能性がある客を検知するシステムを開発したと発表した。相模線(神奈川県)で実証実験を行う。

JR東日本は2021年から首都圏近郊路線に導入しているE131系電車の車体側面にカメラを設置。車掌が乗務しないワンマン運転の際、運転席から客の乗り降りの状態を確認できるようにしている。
今回開発したシステムは画像認識技術を使用。車両側面カメラで撮影した画像からホームの端にいる人物を検知し、乗務員に自動的に通知する。通常、カメラから離れた人物は小さく撮影されるため検知が難しくなるが、二つのカメラ画像を統合して判定することにより検知率が低下しないようにしたという。


JR東日本は開発した検知装置を相模線で運用しているE131系の1編成に搭載し、来年度2023年度から営業列車での実証実験を行う計画。時間帯や天候などさまざまな条件下での検知状態を検証する。
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