国土交通大臣は12月22日、JR西日本とJR東日本が申請していた北陸新幹線・金沢~敦賀の特急料金の上限設定を認可した。同区間が開業する来年2024年3月16日から適用される。
国交相が認可したのは新幹線自由席特急料金の上限額。金沢駅から小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふの各駅までは1870円で、金沢~敦賀は2640円になる。東京駅からの上限額は小松・加賀温泉の各駅まで6370円。芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の各駅までは6700円。
実際の金額は時期や指定席利用の有無などで異なり、利用時には特急料金のほか運賃も払う必要がある。所定の運賃・料金の合計(通常期の普通車指定席を利用)は、金沢~敦賀で現在の在来線特急より780円高い5480円。東京~福井は1万5810円で、現在の北陸新幹線~在来線特急(金沢駅で乗り換え)に比べ530円値下げされる。
鉄道事業は旅客運賃の上限額について国交相の審査を受けて認可を受ける必要がある。一方、特急料金やグリーン料金などは原則的には国交相に届け出るだけで済むが、新幹線の特急料金は旅客運賃と同じ扱い。上限額を申請して認可を受けなければならない。JR西日本とJR東日本は今年2023年9月に北陸新幹線・金沢~敦賀の特急料金の認可を申請していた。
《関連記事》
・東京~福井は「値下げ」北陸新幹線の敦賀延伸開業に対応の特急料金を申請
・JR西日本「2024年3月16日ダイヤ改正」伯備特急「やくも」新型導入は4月から