JR北海道の新型気動車「デクモ」本年度分の製造を完了 まもなく納入へ



JR北海道の新型車両H100形「DECMO(デクモ)」の量産車のうち、本年度分の13両がまもなく全車そろう。すでに6両が納入済みで、残る7両も2020年1月に納入されることが分かった。

JR北海道のH100形「デクモ」。【画像:JR北海道】

7両は1月5日の午前中、製造元である川崎重工業の兵庫工場(神戸市兵庫区)を出発。機関車にけん引されて1月8日中にはJR北海道の苗穂工場(札幌市東区)に到着する見込みだ。

「デクモ」は国鉄時代に導入された気動車キハ40系の老朽化を受け、その置き換え用として開発された新型の気動車。ディーゼルエンジンで発電し、それによってモーターを動かして走る電気式を採用した。基本設計はJR東日本の電気式気動車GV-E400系と同じだ。

まず量産先行車の2両が2018年2月に完成。試験走行により各種機器の基本性能の確認などを行われた。量産車は本年度分として13両の製造が計画され、このうち6両が今年9月に納入された。

量産先行車を含むH100形15両は、2020年3月14日のダイヤ改正にあわせてデビューする予定。函館本線・小樽~長万部間を中心に運転され、札幌~小樽間でも上り1本で使われる。

H100形は2020年度から2021年度にかけても、60両が製造される計画。製造から35年以上が経過しているキハ40系を順次置き換える。