広島県海田町「山陽本線の新駅」経済効果は10年間で40億円以上



広島県海田町はJR山陽本線に海田東地区新駅(仮称)を設ける方向で調査や検討を進めている。同町は10年間で40億円以上の経済波及効果があると見込んでいる。

山陽本線(広島エリア)の普通列車。【撮影:草町義和】

新駅は山陽本線・安芸中野~海田市のほぼ中間に整備する想定。新駅周辺を海田町東部地域の地区拠点として整備し、新しい交通拠点の形成を図る。2023年度の調査で設定された新駅設備案によると、駅の形態は相対式ホーム2面2線。線路の形状は変更しない。ホームは幅2.5~3m。長さは165mで8両編成の列車に対応する。

駅舎は地平駅舎を南北に設け、券売機や自動改札機を設置。トイレは南側駅舎に設置する。このほか、バリアフリー対応施設としてエレベーターを備えた自由通路(幅2m)を設ける。駅前広場も南北にそれぞれ整備。南側(約3400平方m)はバス・タクシー・自家用車の乗り場と駐輪場(200台)を整備する。北側(約1500平方m)は自家用車乗り場のみ設ける。

山陽本線(安芸中野~広島)と新駅の設置が想定されるエリア(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

概算事業費は合計約38億円。駅本体(ホーム・駅舎)が約22億円で、自由通路が約6億円、駅前広場(用地・補償費除く)は約10億円になる。一方、この概算事業費などを前提に海田町が経済波及効果を試算したところ、駅前広場整備で6億8000万円、住宅建設で4億7000万円の経済効果が発生。町内消費も10年間で最大30億4000万円増加するという。

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