比叡山鉄道線(坂本ケーブル、滋賀県)を運営する比叡山鉄道は2月6日、鉄道事業の旅客運賃上限変更認可を申請した。認可された場合、同社は4月1日に運賃を改定する。消費税への対応を除くと、運賃改定は1982年以来44年ぶり。

普通旅客運賃の上限は現行870円のところ、90円値上げの960円。改定率は10.345%になる。通勤定期旅客運賃の上限は改定率が9.823%。1カ月の場合、現行1万8120円のところ1780円値上げの1万9900円に改定する。
通学定期旅客運賃は1カ月の場合で現行8010円だが、「5年以上実績がなく、今後の利用見込みがない」として改定を機に廃止する。
坂本ケーブルは天台宗総本山延暦寺へのアクセス交通として整備されたケーブルカー。比叡山鉄道によると、設備の老朽化で長期運休や事故の発生が懸念されるほか、集中豪雨による土砂崩落などの被害がたびたび発生し、復旧工事や予防措置にも多額の費用が生じている。
このため比叡山鉄道は2022年度に安全投資計画を策定。2023年度から安全対策を順次進めている。今後も引き続き安全投資を継続していくためには運賃改定による資金確保が必要として運賃改定を申請したという。
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