青い森鉄道は12月8日、国土交通省の東北運輸局長に鉄道旅客運賃の上限変更認可を申請した。認可された場合、青い森鉄道は来年2026年3月中旬に運賃を改定する予定。改定率は全体の平均で14.98%の値上げ。

普通旅客運賃の上限は、初乗り(1~3km)が現行200円のところ30円値上げの230円。初乗り以外も各距離帯で40~530円値上げする。定期旅客運賃の上限は大人・1カ月の場合、20~25kmの区間で通勤定期が3520円値上げの2万4220円。ただし91km以上の区間は8万3500円の均一運賃とし、このうち101km以上の区間は2520~1万5580円の値下げになる。通学定期は家計負担を考慮するとして現行額を据え置く。

青い森鉄道は、東北新幹線の開業に伴い旧・東北本線の目時~青森121.9kmの営業を引き継いだ青森県の第三セクター。同社によると、コロナ禍で進んだ働き方や余暇の過ごし方などの変化により、旅客運輸収入の水準がコロナ禍前の9割程度にとどまっている。これに加えて少子高齢化による沿線人口の減少、物価高騰などがあり、現行の運賃水準では利便性を確保しつつ安全・安定輸送を維持することが困難という。
鉄道事業収支は2024年度の実績で、収入が24億7000万円だったのに対し支出は27億1400万円で2億4400万円の赤字。2026~2028年度の3年合計の推定は現行運賃のままなら12億4400万円の赤字だが、運賃を改定した場合は赤字額が6億3900万円に縮小される見込みだ。
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