JR東日本・東京地下鉄（東京メトロ）・東急電鉄・渋谷スクランブルスクエアの4社は10月14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための新型フェイスシールド「制帽装着型アイシールド」を開発したと発表した。渋谷駅に配備する。
渋谷スクランブルスクエア15階の共創施設「SHIBUYA QWS」（渋谷キューズ）の設備を活用して開発。頭や耳ではなく制帽に装着するタイプで、装着時の締め付けや蒸れなどを軽減した。
マスクでは飛沫の授受を防ぐことができない眼の部分をシールドで覆い、額の部分は制帽のつばとのあいだに開口部を設け、両頬のラインをシャープな形状にした。これにより通気性を確保し、呼気による曇りも軽減できるという。
また、マスクの着用を前提にシールドは顔上部のみを覆う形状に。周囲に声を届きやすくし、ホームでマイクを使用するときもマイクに声が届くようにした。シールドは風であおられにくく、ホームでの装着も可能になったという。
8月から行われた男性用制帽への装着試験の結果を受け、10月14日から女性用制帽装着型アイシールドを配備する。渋谷駅に勤務するJR東日本・東京メトロ・東急電鉄3社の駅員が、制帽装着型アイシールドを着用して勤務できるようになる。
3社は今後、渋谷駅だけでなく、ほかの駅での展開も駅員や客の要望に応じて検討する予定。制帽の着用が必要な人への販売も検討する。