JR東日本のSuica「デポジット不要カード」販売 使用期間や販売先を限定



JR東日本は1月12日、預かり金(デポジット)が不要の交通系ICカード「Suica Light」の販売を始めると発表した。

「Suica Light」カードのイメージ。【画像:JR東日本】

Suicaカードの購入には500円のデポジットが必要だが、「Suica Light」はデポジットが不要。ただし使用期間は最大6カ月間になる。通常のSuicaと同様、全国相互利用対象エリアの鉄道・バスなどで利用でき、店舗やタクシー、観光施設などでの支払いでも使える。

販売はびゅうトラベルサービスが行う。地方自治体の交通費補助事業や修学旅行など短期の団体旅行での活用を想定しており、販売先は地方自治体や旅行代理店など法人に限定される。一般販売は行わない。

千葉県四街道市の「四街道ふるさとの味お届け便支援事業」で「Suica Light」が初めて採用された。同市内に住む保護者などと生計を一にしている学生など一定の条件に当てはまる人を対象に、同市の特産品詰め合わせ(6000円分)に加え電子マネー1年円分を「Suica Light」で提供する。募集は終了済み。

JR東日本は、地方自治体における地域住民への交通費補助事業など「短期間での利用に対し、多くのSuicaを配布したい」というニーズに応えるため「Suica Light」を提供するとしている。

《関連記事》
岩手・八戸の地域連携ICカード「IGUCA」「ハチカ」来春導入 名称・デザインが決定
京葉線の舞浜駅「ずらし停車」来年1月から ディズニー最寄駅、ホームを延伸