JR東日本の千葉支社は12月24日、京葉線の舞浜駅で進めてきたホーム延伸工事について、来年2022年1月29日の始発から延伸部分の使用を始めると発表した。同時に列車の停車位置を変更し、1番線と2番線の列車をずらして停車させる。
舞浜駅のホームは島式ホーム1面2線で、従来の長さは200m強。最大で10両編成の列車が停車できる。延伸により蘇我・西船橋寄りが約55m、東京寄りが約45m延び、全体では15両編成に相当する約300mの長さになる。
延伸部は1月29日から使用開始するが、列車の長さはこれまで通り10両編成(京葉線)と8両編成(武蔵野線直通)で変わらない。一方で停車位置が変更され、蘇我・西船橋方面に向かう下り列車(1番線)は東京寄りに停車。東京方面に向かう上り列車(2番線)は蘇我・西船橋寄りに停車させる。
これにより、1番線ホームの東京寄り5両分は下り列車の車両のみ停車。2番線ホームの蘇我・西船橋寄り5両分も上り列車の車両のみ停車することになり、それぞれホームのスペースに余裕ができる。車両が停車しない部分には今後、固定柵が順次設置される。
このほか、コンコース階の案内表示も改修。「西船橋・蘇我方面のりば南口改札」と「新木場・東京方面のりば南口改札」で色分けすることが考えられている。舞浜駅高架下の「ホテルドリームゲート舞浜」「ホテルドリームゲート舞浜アネックス」はホームの延伸工事に伴い休館しているが、2022年春に営業を再開する予定だ。
舞浜駅は東京ディズニーリゾートの最寄駅で、1988年12月に開業。1日平均の乗車人員は1988年度が1万3463人で、京葉線全通後の1991年度以降は3万人台で推移していた。1990年代末期には4万人以上になり、東京ディズニーシーがオープンした2001年度は6万人弱に。その後も増加基調で推移し、コロナ禍前の2018年度は過去最大の8万3157人となった。
このためホームの混雑が激しくなり、JR東日本は混雑緩和策としてホームの延伸を計画。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドや地元自治体の千葉県浦安市の協力を受け、2020年4月から工事に着手していた。
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