名古屋~伊勢志摩「レストラン列車」近鉄が新観光列車を運行 本格フレンチ提供



近鉄と近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリングの3社は10月31日、近鉄線で名古屋と伊勢志摩を結ぶ新たな観光列車「Les Saveurs 志摩 (レ・サヴール・しま)」を運行すると発表した。車内でフランス料理を提供するレストラン列車。伊勢志摩エリアの観光誘客を目指す。投資額は約7億5000万円。

「Les Saveurs 志摩」の外観イメージ。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】

列車は4両編成で12400系特急型電車を改造した専用車両を使用。コンセプトは「美食が誘う、優雅な列車旅」とし、車内でフランス料理を提供する。列車名の「Saveurs」はフランス語で「味」「風味」を意味する。

外観は志摩の「海・白砂・太陽」をイメージした深みのある青と白をベースとし、ゴールドのラインで高級感を演出する。座席は4両で合計50席の指定席。

「Les Saveurs 志摩」の編成構成と車内平面図。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】

4号車(16席)は革張りの家具調の椅子を設けた2人テーブル席と4人テーブル席を配置する。1・2号車(合計34席)は車窓の景色を楽しめるよう、窓一つに対して各席を斜め向きに配置した1・2人テーーブル席を配置。木目調の大きな仕切りを設けてプライベート感を確保する。

このほか、1号車には3台分の車椅子スペースや多目的トイレ、パウダールームなどを設ける。3号車はキッチン車になる。

4号車の車内イメージ。本格的なフレンチコースを提供する。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】
1・2号車の車内イメージ(2人席)。フレンチ膳を提供する。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】
2号車には1人席も設ける。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】

提供する食事は号車によって異なる2種類が用意される。4号車では、三重県の豊かな自然が育んだ食材を堪能できる本格的な「フレンチコース」を提供。2016年のG7伊勢志摩サミットでワーキングディナーを担当した志摩観光ホテル総料理長の樋口宏江氏が監修する。1・2号車は近鉄・都ホテルズが監修した「フレンチ膳」を提供。三重県産の食材を使用したフレンチを木箱に詰め込むという。

運行日は週6日を基本とするが、季節により週7日運行する場合もある。運行区間と時刻は往路が近鉄名古屋11時00分ごろ発→賢島13時30分ごろ着、復路は賢島16時30分ごろ発→近鉄名古屋19時30分ごろ着。途中、伊勢市・宇治山田・五十鈴川・鳥羽・鵜方の各駅に停車する。詳細な運行時刻や料金は未定だ。

伊勢志摩エリアを走る「Les Saveurs 志摩」のイメージ。【画像:近鉄、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリング】

運行開始は2026年秋の予定。3社は「各社が培った強みを活かして、伊勢神宮や英虞湾をはじめとする伊勢志摩の多様性や上質感を継続的に発信することで、国内外から誘客し、新たな賑わいを創出します」とアピールしている。

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