松浦鉄道は10月31日から、「日本最西端の駅」として知られるたびら平戸口駅(長崎県平戸市)で「開業90周年記念入場券」を条件付きで無料配布する。

「松浦鉄道1日乗車券」か佐世保・有田・伊万里・たびら平戸口の各駅で販売している「たびら平戸口駅往復割引きっぷ」を提示した人に限り、たびら平戸口駅の窓口で配布する。「松浦鉄道1日乗車券」はモバイル版やシルバー会員用、子供用も配布対象だ。
配布時間は9時~11時50分と12時30分~15時、15時20分~18時。配布期間は来年2026年3月31日までだが先着1000人限定で、在庫がなくなり次第終了する。
松浦鉄道はデザインの詳細について「当日受け取った際のお楽しみ」として明らかにしていないが、「特別デザインの硬券入場券と高級感溢れる台紙がセット」になっているという。

松浦鉄道は北松浦半島を循環するようにして有田~伊万里~松浦~たびら平戸口~佐世保を結ぶ、全長93.8kmの西九州線を運営する第三セクター。同線は1898年以降に私鉄路線として順次開業し、戦時中の国有化で国鉄松浦線になった。1984年には国鉄再建法に基づき廃止対象になったが、第三セクター化で存続することに。1987年の国鉄分割民営化によるJR九州への暫定継承を経て、1988年に松浦鉄道の西九州線として再スタートを切った。
たびら平戸口駅は1935年8月6日、平戸口駅として開業。南蛮貿易やキリスト教の布教・弾圧の歴史で知られる平戸島の最寄駅で、戦後は日本国内で最も西にある駅だった。松浦鉄道に転換後の1989年、現在の駅名に変わった。

2003年には沖縄都市モノレール線(ゆいレール)が開業し、最西端の駅は那覇空港駅に変わった。ただし2本のレール上を走る一般的な鉄道(普通鉄道)ではなく跨座式モノレールで、適用法規も鉄道事業法ではなく路面電車と同じ軌道法であることから、松浦鉄道はたびら平戸口駅を「鉄道事業法に基づく普通鉄道としては日本最西端の駅」と位置付けている。
今年2025年8月6日に開業90周年を迎え、松浦鉄道は記念企画を順次実施している。10月31日にはたびら平戸口駅内にある「鉄道博物館」のリニューアルオープンし、これにあわせて記念入場券の無料配布が行われる。
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