京王電鉄バスグループの2社(京王電鉄バス・京王バス)は10月28日、「完全キャッシュレスバス」の実現に向けて本年度2025年度から本格的に取り組むと発表した。数年後には現金で運賃を支払うことができなくなる見込みだ。

完全キャッシュレスバスは、運賃収受時に交通系ICカードやタッチ決済などキャッシュレス決済のみ対応したバス。2025~2027年度を周知期間とし、まず調布営業所管内の一部路線で先行的に完全キャッシュレスバスの実証運行を始める。その後も全営業所で順次実証運行を開始し、2027年度以降には現金の取り扱いを終了するスケジュールだ。

2社における運賃支払い方法の割合は、2022年度でIC・IC定期券が76.2%だったのに対し、現金払いは4.3%。2024年度はIC・IC定期券が78.1%に上昇し、現金払いは4%を割り込んで3.9%になった。京王電鉄バスグループは2024年度、国土交通省による完全キャッシュレスバスの実証運行に参画。2024年の10・12月に一部路線で実証運行を行っている。
2社によると、完全キャッシュレス化は現金を取り扱う専用機器の維持管理コストや老朽化に伴う更新コストの削減につながり、大きな経営改善効果が見込まれる。運転士の業務負担を軽減することで近年深刻化している運転士不足への対応とバス事業の維持に向けた運用効率化も期待できる。また、運賃支払いがスムーズになることで乗降時間が短縮して定時性が向上するなどの利点もあるという。
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