東京都足立区と東京都交通局は9月5日、「日暮里・舎人ライナーにおけるバスを活用した実証実験」を行うことで基本合意したと発表した。平日朝ラッシュ時に日暮里・舎人ライナーに並行してバスを運行し、混雑緩和を図る。

実証実験の時期は12月下旬から来年2026年3月下旬までの予定。日暮里・舎人ライナーの定期券利用者のみ利用できるバスを運行する。運行区間と停車地は江北駅前(乗車)→西日暮里駅前(降車)→日暮里駅(降車)で、平日の江北駅前発7~8時台に1日3便を運行。ダイヤは都営バスの里48系統を考慮して設定し、車両は民間貸切バスを使用する。
実証実験の費用は東京都と足立区が半分ずつ負担する。足立区と交通局は今後、実証実験に向けて関係機関などとの調整を行いながら、詳細な検討を進める考えだ。
日暮里・舎人ライナーは日暮里駅から北上して見沼代親水公園駅を結ぶ全長9.7kmの自動運転・ゴムタイヤ軌道交通。2008年に開業し、交通局が運営している。
2008年度の1日平均の輸送人員は約4万9000人だったが、コロナ禍が本格化する前の2019年度は1.9倍近い約9万1000人に膨れあがった。混雑率は2019年度が189%で、2024年度は177%。交通局は車両の増備と列車の増発を繰り返してきたが、現在は車両基地の収容能力が限界に達して増備や増発が困難になっており、混雑の悪化が続いている。

全国の主要路線の混雑率は、かつては東京メトロ東西線がワースト1位だったが、コロナ禍の影響で混雑率が大幅に改善(2019年度=199%、2024年度=150%)されたため、日暮里・舎人ライナーが5年連続でワースト1位となった。
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