函館市電「運賃改定」申請 31年ぶり、各距離帯で40円値上げ



函館市企業局は3月31日、軌道事業の旅客運賃上限変更認可を国土交通省の北海道運輸局長に申請した。認可された場合、函館市電の運賃を12月1日に改定する。

函館市電の電車。【画像:PoN太/写真AC】

普通旅客運賃の上限は、2kmまでが現行210円のところ40円値上げの250円に改定。それ以外の距離帯も40円値上げし、7km超の区間では現行260円から300円に値上げされる。定期旅客運賃の上限は1カ月の場合、通勤が2kmまでの区間で1690円値上げの1万500円。7km超の区間は1830円値上げの1万2600円になる。

函館市電の現行運賃と改定運賃の比較。【画像:国土交通省】

函館市電の値上げは消費税率の引き上げを除くと1994年以来、31年ぶり。企業局は値上げの理由として電気料金や資材価格などの高騰に加え、コロナ禍の影響の長期化を挙げている。

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