保津峡(京都府)沿いの観光トロッコ列車を運行している嵯峨野観光鉄道は10月22日、新型車両のデザインなどを発表した。2027年春に導入する。

新型車両は牽引車1両と客車4両の5両編成。GKデザイン総研広島がデザインを監修し、コンセプトは「保津峡の渓谷美」「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』」の魅力が複合しあう世界観とした。

客車は天井や側面をガラス張りにして開放感のある車内を演出。景色が主役として映えるよう柱や窓枠を黒で仕上げて「保津峡の景色への没入感を高めるデザイン」とした。4号車の一部にはグループ向けの特別室を設置して「縁台型の座席に座りながら景色を楽しんでいただく」としている。




車両は車体衝突時の安全対策に加え、モニター装置の採用で異常検知・故障時に乗務員を支援する。サービス面では乗り心地の向上に加え座席間隔や通路幅を拡大。日本語と英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語の4カ国後に対応した車内表示器も設置する。
嵯峨野観光鉄道は1991年、嵯峨野観光線・トロッコ嵯峨~トロッコ亀岡の7.3kmを開業。山陰本線の旧線を活用して観光トロッコ列車を運行している。現在の車両はDE10形ディーゼル機関車1両と客車4両の5両編成。ほかにJR西日本所有のDE10形1両が予備機として指定されている。客車4両のうち1両が1998年に導入され、それ以外は開業時から使われている。

現在の車両は来年2026年の営業運転をもって引退する予定。2027年春からは新型車両で観光トロッコ列車が運行される。このほか、JR西日本が2027年春以降に8両を順次導入する予定の新型事業用車も一部は嵯峨野観光鉄道の予備機になる予定だ。
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