鉄道・運輸機構は10月8日、工事中の北海道新幹線・新函館北斗~札幌で「後志トンネル(塩谷)工区」の掘削が完了したと発表した。北海道新幹線のトンネル40工区のうち24工区の本坑の掘削が完了した。

後志トンネルは倶知安~新小樽(仮称)の赤井川村・余市町・小樽市にまたがる場所に設けられるトンネルで全長は1万7975m。新函館北斗寄りから落合・北上沢・塩谷・天神の4工区に分かれている。塩谷工区は延長4050mで2017年から工事に着手。2方向掘削を採用し、今年2025年10月7日に掘削が完了した。
鉄道・運輸機構が公表している9月1日時点のトンネル工事の進捗状況によると、後志トンネルは落合工区と北上沢工区の掘削が完了済み。残る天神工区の掘削率は87%まで進んでいる。新函館北斗~札幌のトンネル40工区全体では、総延長16万8926mのうち9割近い14万7246mが掘削済みだ。
《関連記事》
・北海道新幹線の延伸:新函館北斗~札幌(未来鉄道データベース)
・北海道新幹線の札幌延伸「少なくとも8年延期」さらに遅延も 開業時期は依然不透明
・北海道新幹線「細長い札幌車両基地」壁面デザインが決定 圧迫感の軽減など考慮
