りんかい線で10月1日午後、新型車両「71-000形」の営業運転が始まった。同線を運営する東京臨海高速鉄道は東京テレポート駅で71-000形の一番列車の出発式を行った。
まず15時25分ごろから改札内コンコースで式典を開催。東京臨海高速鉄道の西倉鉄也社長が「71-000形は当社で初めての世代交代。安全性や快適性、バリアフリー、セキュリティーのすべてで既存車両を上回る性能を目指した」とあいさつした。
その後、西倉社長など関係者によるテープカットが行われて地下のホームに移動。16時05分ごろに71-000形の一番列車となる新木場行き普通列車が入線した。16時07分、飯島康之管理駅長の合図とりんかい線イメージキャラクター「りんかる」の敬礼を受けて発車。大勢の鉄道マニアに見守られながらホームをあとにした。
りんかい線では現在、東京臨海高速鉄道の70-000形電車とJR東日本のE233系電車7000番台が運用されており、りんかい線とJR埼京線の相互直通運転が行われている。このうち70-000形はりんかい線が開業した1996年から使われており、老朽化が課題になっていた。
71-000形は70-000形の更新用として開発された新型電車。70-000形に比べ車体の幅を15cm拡大したほか、一人あたりの座席幅も1cm広げるなどして快適性を向上したという。東京臨海高速鉄道は2027年度上半期までに71-000形を80両（10両8編成）導入し、70-000形をすべて更新する計画だ。
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