京阪電鉄は8月18日、ダイヤ改正を10月26日に実施すると発表した。平日ラッシュ時の列車を増発するほか、ワンマン運転の実施区間を拡大する。

ダイヤ改正は京阪線系統の京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線で実施。平日の朝ラッシュ時から午前帯にかけ、大阪方面行きの特急・通勤特急・区間急行を各1本増発し、京都方面行きも快速特急を2本増やす。ほかにも一部列車の運転区間の延長などを行う。
ワンマン運転は京阪本線・中之島線の淀屋橋・中之島~萱島で新たに開始。4両編成で運転する区間急行と普通列車を対象にワンマン運転を行う。萱島~京都方面は車掌が乗務する。
京阪本線・中之島線のワンマン運転では、車体側面に設置したカメラの映像で運転士が客の乗降を確認。ホームがない場所でドアを誤って開くことを防止するホーム検知装置を導入するなどして安全性の確保を図る。

京阪電鉄は2002年、京津線の御陵~浜大津(現在のびわ湖浜大津)でワンマン運転を開始。その後、2013年までに石山坂本線・石山寺~坂本(現在の坂本比叡山口)と交野線・枚方市~私市、宇治線・中書島~宇治にワンマン運転を導入している。
京阪電鉄はワンマン運転の拡大について「就労人口の減少に伴い、将来、専門人材の確保が難しくなると見込まれる中においても、鉄道事業を安定的・継続的に運営し、公共交通機関としての社会的責任を果たしてまいります」としている。
10月26日のダイヤ改正ではこのほか、有料座席指定席車「プレミアムカー」を拡大。現在は1編成につき1両連結しているが、3000系電車のプレミアムカーを1編成2両に増強する。
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