弘南鉄道(青森県)は7月14日から、「弘南鉄道大鰐線ED221電気機関車復活プロジェクト」と題したクラウドファンディング(CF)を開始した。故障したED22形電気機関車ED221の修理費をCFで調達する。

目標金額は360万円で、返礼はED221や除雪車のキ105にちなんだグッズ、各種イベントの参加権など。募集期間は9月10日23時59分までで、期間中に目標金額に達しなかった場合は全額返金する。募金の申し込みはCFサイト「うぶごえ」で受け付けており、7月15日23時30分時点の総額は約199万円で目標の55%に達している。
ED221はボールドウィン・ウェスチングハウス製の電気機関車。1926年、現在のJR大糸線・松本~信濃大町を運営していた信濃鉄道の電気機関車として製造された。1937年の信濃鉄道の国有化を経て、戦後は西武鉄道、近江鉄道、一畑電気鉄道(現在の一畑電車)に譲渡。1974年、弘南鉄道が譲り受けた。
現在は大鰐線で運用。車両の入替のほか、冬季はキ100形除雪車のキ105を連結して除雪作業を行っている。しかし昨年2024年9月にED221が故障。弘南鉄道はED221+キ105のほか排雪用モーターカーも所有しているが、2024年度冬季は豪雪の影響もあって運転の見合せが続いた。
弘南鉄道によると、ED221の故障は突発的で補修計画に組み込まれておらず、補修費用を新たに工面する必要がある。しかし「お恥ずかしながら、修繕費用の捻出は難しい状況にある現状があります」とし、CFで調達することを決めたという。
大鰐線は大鰐~中央弘前の13.9kmを結ぶ路線。利用者の減少に伴い2027年度末には運行を休止する予定で、最終的には廃止される見込みだ。
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