英国「超軽量軌道」実証運行始まる 建設費は従来の路面電車の半分以下



英国のコベントリーで超軽量軌道(Very Light Rail=VLR)の実証運行が始まった。

英国のコベントリーで実証運行が始まったVLRの車両。【画像:コベントリー大学】

コベントリーの中心部に全長220mの併用軌道を敷設し、バッテリーで駆動する低床式の小型電車を走らせる。車両は重量が11t(満載時は16t)で定員は56人(うち座席20人)。50パーミルの勾配と半径15mのカーブに対応する。航続距離は推計値で70km。

VLRの走行の様子。【動画:コベントリー市議会/YouTube】

コベントリー市議会によると、VLRの軌道は薄型構造で建設費は従来の路面電車の半分以下に。工期も半分に抑えられるという。

コベントリー大学の未来交通都市研究センターが実証運行にあわせ、一般の乗車登録者2000人の一部に対してアンケート調査などを実施。システムに対する一般市民の認識や地域交通ニーズへの対応可能性について調査し、実用化に向けた提言をまとめる予定だ。

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