芸備線「カープ列車」あすから 赤い気動車、車内に選手の応援ポスター



JR西日本はあす11月28日から、芸備線を中心に「カープラッピング列車」を運行する。広島東洋カープとJR西日本によると、初日の11月28日の運行予定は次の通り。

広島5時43分→三次7時30分
三次9時00分→備後庄原9時35分 ※臨時列車
備後庄原10時42分→三次11時14分 ※臨時列車
三次14時58分→備後落合16時15分
備後落合17時15分→三次18時35分

初日は備後庄原駅(9時35分~10時42分)と三次駅(11時14分~12時頃)で内覧会を実施。備後庄原駅の内覧会には広島カープのマスコット「スラィリー」も登場する予定だ。11月29日以降はおもに芸備線・広島~備後落合間と福塩線・府中~塩町間で運行される。

ラッピング列車は気動車のキハ120形1両を使用し、車体は赤をベースに広島カープのイメージで装飾。車内には「ひと肌脱ぐ。」と題し、広島カープの選手による芸備線の応援ポスターが掲出される。

「カープラッピング列車」のイメージ。【画像:広島東洋カープ】

芸備線は中国山地を横断する備中神代~広島間159.1kmの鉄道路線。山間部の利用者が非常に少ないことから、JR西日本と沿線自治体は同線の今後のあり方を議論する検討会議を設置。利用促進策として臨時列車の増発などが行われている。

「カープラッピング列車」も利用促進策の一環といえるもので、沿線の有志が「多くの方に芸備線に乗ってもらいたい」という思いから「芸備線にカープ号を走らす会」を設立。寄付金を募ってラッピング列車の運行を実現させた。

ラッピングのデザインに協力した広島カープは「自然豊かな風景に映える真っ赤な『カープラッピング列車』にぜひ一度ご乗車ください」とアピールしている。

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