東京メトロなどが出資する英国のGTSレールオペレーションズは5月25日、ロンドンの都市鉄道「エリザベス線」の運営事業を開始した。

エリザベス線は英国の首都ロンドンを東西に横断する全長117km・41駅の地下鉄。2015年に一部開業し、2022年に全線開業した。これまで香港鉄路(MTR)が運営していたが、昨年2024年11月にGTSが運営権を獲得。その後、同社がロンドン市交通局(TfL)とのあいだで運営事業契約を締結した。契約期間は7年で最長2年のオプションが付く。
GTSは英国の鉄道事業者「ゴーアヘッドグループ」が65%を出資。日本の東京メトロと住友商事もそれぞれ17.5%を出資している。東京メトロは一人を取締役としてGTSに派遣。さらにGTSのメンバーとして携わる社員二人を現地へ駐在派遣した。東京メトロ本社にも関係部門の役員・部長を委員とする委員会を設置した。



東京メトロが海外の鉄道運営事業に参画するのは、これが初めて。同社は「東京メトロが100年に渡り培ってきた安全性・定時性に優れた鉄道運営のノウハウを活かして、エリザベス・ラインにおける質の高い鉄道運営に貢献することを目指してまいります」としている。
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