東急電鉄は5月8日、導入から20年ほどが過ぎている3000系電車や5000系電車をリニューアルすると発表した。秋以降、東横線や目黒線、田園都市線で営業運転を順次開始する。

新しい外装デザインは2018年から導入している2020系電車シリーズと同様、コンセプトカラー「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化する色)をベースにした。車両正面は「車両が微笑んでいるようなイメージ」を採用。正面下部や側面には、路線カラーをイメージしたグラデーションのラインを取り入れた。
外装デザインは東急電鉄の従業員を対象に社内で公募。3000系41件と5000系45件のなかから選び、2020系電車シリーズの車両デザインを手がけた丹青社によるデザイン監修を経て決定した。



車内は「東急線沿線の風景をイメージした落ち着きのある色合い」のデザインを採用。ほかにフリースペースの増設を行う。
リニューアルの対象は54編成で468両。目黒線3000系の104両(8両13編成)と東横線5050系の184両(8両23編成)、田園都市線5000系の180両(10両18編成)をリニューアルする。すでに2020系シリーズに準じた内装を採用している車両は外装のリニューアルのみ実施する。

今後は今年2025年秋ごろから、目黒線3000系リニューアル車の営業運転を開始。冬ごろからは東横線5050系リニューアル車の営業運転も始まる。田園都市線5000系は来年2026年春ごろからリニューアル車の営業運転が始まる予定だ。
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