京急電鉄1000形1890番台「ル・シエル」2022年ブルーリボン賞



鉄道趣味団体「鉄道友の会」は5月26日、2022年のブルーリボン賞に京急電鉄「1000形1890番台」(新1000形20次車)を選定したと発表した。

ブルーリボン賞を受賞した1000形1890番台「ル・シエル」。【画像:鉄道友の会】

新1000形は2001年から導入が続く車両だが、製造時期によって仕様が異なる。1890番台は2021年5月にデビューした。愛称は「Le Ciel(ル・シエル)」 。客室内には自動切替式のロング・クロス転換座席やトイレを京急の車両として初めて設置。トイレは洋式ユニバーサル仕様と男性用を採用した。

友の会は「通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲」しているとし、「チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両であり、多くの会員の支持を集めた」ことからブルーリボン賞に選定したとしている。

ローレル賞は東京メトロの17000系・18000系と京阪電鉄の3850形が受賞した。ブルーリボン・ローレルの両賞とも大手私鉄の車両。JRの車両が両賞とも受賞しなかったのは2019年以来3年ぶりだ。

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