東急大井町線の9000系「正面赤帯」復刻、撮影イベントも 数年後に引退へ



東急電鉄は4月9日、大井町線で運行している9000系電車について、先頭車正面の赤帯を赤復刻すると発表した。5月には撮影イベントも開催する。

正面の赤帯を復刻した9000系のイメージ。【画像:東急電鉄】

赤帯に変わるのは9000系の5両1編成(第9001編成)。4月12日から当面のあいだ、大井町~溝の口で運行する。早朝・深夜は大井町~鷺沼でも運行する。また、5月18日に鷺沼車庫で有料撮影イベントを開催。参加費(旅行代金)は9000円で4月15日12時からクラブツーリズムのウェブサイトで受け付ける。

9000系は1986年にデビュー。おもに東横線で運用されていたが、2013年の東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始を機に大井町線に転属した。その際、先頭車正面の帯をグラデーションにしたデザインに変更。現在は5両編成の各駅停車として大井町~溝の口を中心に運用されている。老朽化のため今後数年以内に引退する見込みだが、一部の車両(約60両)が西武鉄道に譲渡される。

大井町線に転属後の9000系。正面の帯がグラデーションに変わっている。【撮影:草町義和】

東急電鉄によると、9000系は数年後に引退する予定。大井町線の運転士・車掌から「長年にわたりご利用いただいたお客さまに感謝の気持ちをお伝えしたい」との声があがり、編成正面の赤帯の復刻が実現したという。

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